トライトンをバライトン
まいど~~~

モリスケです。
昨日からお送りしております『深夜にピストンいじいじTriton復活エピソード』ですが、
今夜も閉店後ちょいちょい進めております。

ほ~~らピストンだよ~~~。
現代の4stピストンしか知らない人にはスカートが衝撃的一直線なピストンだよ~~~。
シリンダーバレルもクランクケースにびったりとへばり付いて
はぐるのに苦労しました。
コンロッドが出てきたところでビッグエンドのガタを手の感覚でチェック。
今までの経験上、オイルの粘度も考慮に入れた上でクリアランスは
6/100mm~8/100mmってところでしょう。
まったく以って問題の無い数値ですが、やはりスラッジパイプに詰まったハナクソが
気になるので、腰下まで分解しましょう。

プライマリー側を分解。
左の丸いのがLUCAS製オルタネーターローターで、右側デカイのがクラッチね。
電装品のLUCAS製に強い拘りを持ってらっしゃる方も沢山いますが、
モリスケはそこらへん、どーでもいいですよ、です。
オルタネーターはただ発電すれば良い。
LUCASでなくとも品質が良い物もある。

もともと張り付き癖のあったクラッチ、4ヶ月放置するとこの通り、
ガチンコにくっついてくれてます。
なんとか1枚1枚バラバラにしたものの、フリクションプレートはだいぶ磨耗し、
プレーンプレートは若干歪みがあるので新品交換です。
クラッチベアリングのローラー20個とも痩せていたのでコイツも新品に交換。

オイルラインやらフルトラの配線等を外し、エンジンのマウントボルトも外し、
アッと言う間にトライトンもスッポンポン。
バラしてるモリスケもスッポンポン。
合わせて3気筒。
ばか・・・。
軽くなったエンジンASSYをエッサホイサとエンジン整備室に持っていき、
休憩。

エンジン整備室、モリスケのエンジンの横にも65年式ボンネのエンジンが。
その奥にはSR400の部品取用中古エンジンが鎮座しています。
中古エンジンは内部にまだまだ使える部品が沢山あり、
在庫車両を仕上げたり、お客様の修理を極力安価で抑えるために使用します。
400ccを2基、500ccを1基保管中です。

この横の棚には58年式Pre-Unitトライアンフの組付け途中のエンジン、
工場長が有するBSA B31エンジン、
トラのツインキャブヘッドが3基
その他、使えば部品、使わにゃゴミみたいなものがウジャウジャ。
旧車を扱う場合は安易に物は捨てられまへん。
いつ必要になるかわからへんからね。

エンジン整備室になぜか工場長のB31鎮座。
てか工場長バイク何台持ってんの!?
Triumph T120、BSA B31、YAMAHA VIRAGO、VESPA×2台・・・
ブルジョワやね~~~格差社会やねぇ~~~
by morisuke_aldgate | 2010-04-04 03:31 | 整備日誌