スイングスイング

モリスケです。
色んなとこスイングさせるのが好きなモリスケです。
整備完了前にお客様にご購入頂いたSRの整備中ですが、
いつもの如くスイングアームを取り外し、ピボットシャフト&ベアリングを点検します。

ここにグリスが入ってない中古車はめっちゃ多いよ。
そらサスつけてタイヤつけてしまえば、よっぽどガタがない限り気づく人は少ないし、
車両をたくさん販売するお店ではいちいちこんなとこまで分解してたら
時間と手間がかかってしゃーないから見て見ぬフリ、
というか見もせんやろね。
先日他店で納車されたばかりのSR500のお客様のSRを
整備でお預かりした際に、たまたまここがガッタガタの車両がありましたが、
そのお店を選んだのはお客様ですから。
ヤフーオークションで安く車両を手に入れるのも結構ですが、
常にリスクと隣り合わせである事は忘れないでね。
スイングアームがガタガタなら下手したらコーナリングでケツふって
滑ってコケるからね。
コケたら死ぬよ。
オレはいつでも死ねるぜ!!
って真田幸村みたいな人はどーぞ安いカタチだけのバイクを買って下さい。
六文銭差し上げます。
(真田家の家紋《六文銭》は三途の川の渡り賃らしいよ)
それでもそんな車両を買った人にも大なり小なり責任はあるからね。
いい車両を選ぶという事はいいお店を選ぶという事。
見た目ばかりを綺麗にするのはいいけど、
見えない部分にどれだけの注意を払えるか、
例え儲けが減ったとしても整備士として、人の命を預かる職業をしている人間として
どこまでクオリティーを追求できるか。
こんな時期ですからバイクの購入を検討されている方も多いかもしれません。
皆さんがより良い車両に巡り会えますことを願っております。

そんなこんなで分解したピボット。
辛うじてグリスが入っていて、ベアリングの状態も良好でしたが、
グリスガンでグリスを注入したときにやってもうたのか、
ダストシールが左右破れていましたのでここだけ新品に交換。
後は洗浄して高級グリスをドップシ塗りこんで組み付けです。
ニードルローラーベアリングにはドムホルンリンクル方式です。
塗るのではなく塗り込む
あ、ついでにクラッチの点検、チェックボールシートの交換、
クランクへのオイルラインのオイルシールこうかんのついでに
軽くバフとかかけてあげたりもしてあげたり。

バフはお金頂けるほど綺麗なもんではないから、ただの自己満足。
もっと光らしたい人はバフ職人紹介しますよってに。
一台一台こんなことしてるから毎晩2時回るんやろなぁ。
まあえっか。
寝てる間にも歳はとる。
人より3時間長く起きているという事は、
70歳まで生きたとして、
3時間×365日×70年=76650時間+(3時間×閏年17回)=76701時間
長く生きられるやん!
時給800円なら61,320,000円の違い。デカイね。
さ、しょーもない計算してんと仕事しよ。
by morisuke_aldgate | 2010-04-14 02:45 | 整備日誌